坂の上の雲老舗 食べる 鈴木弁当店



初めてのデートはイタリヤ軒!親しくなったらひぎりやきかつての松山っ子の恋事情のゆくえは・・・

坂の上の雲 老舗MAP 食べる編 鈴木弁当店

有限会社 鈴木弁当店

人気駅弁・松山名物「醤油めし」

「汽車」の窓を開けて、駅弁を買ったあの頃

JR松山駅JR松山駅 駅弁売  JRがまだ「汽車」と呼ばれていた頃、駅に停まると窓を開け「駅弁」を買い求めるのが旅の楽しみの一つだった。それは今の飛行機の機内食より、もっともっと心待ちにしていたものだった。
 その第一号は、明治10年の梅田・神戸駅説、明治16年の上野駅説など諸説あるが、いずれもそれぞれの駅に鉄道が開通した時、駅弁が生まれたということだ。

 松山の駅弁の歴史は比較的新しい。それは松山―八幡浜間に予讃線が開通した昭和13年に始まる。同年、鈴木弁当店初代・鈴木浅太郎氏が当時の国鉄松山駅構内で販売を開始した。
 もともと同店の前身は、初代・鈴木秀太郎氏による料亭「寿々喜(すずき)」。現在の松山市松前町付近で料理屋を営んでいた。この「寿々喜」は、後に御食事処「寿々喜」となって、移転する前の昭和60~62年頃まで現JR松山駅ロータリー付近で営業していた。

「二段重ね」弁当から「芋弁当」―そして復活

鈴木弁当鈴木弁当 懐かしのパンフレットなど 戦前はご飯とおかずが別々になった2段重ねの折箱だった。お茶付きの「上等」が45銭。普通が20銭。お茶は唐津焼きのあの独特のカタチをした器に入っていた。蓋をコップ代わりでいただく陶器製のお茶入れが懐かしい。
 昭和18年頃には、食糧事情が悪くなり、蒸した芋を竹の皮に包んだ「芋(いも)弁当」が売られた。戦後の同27年には、駅弁が復活。当時は主食統制で、弁当を買うには外食券を必要とした。

全国でも人気駅弁・松山名物「醤油めし」誕生

醤油めし鈴木弁当店の醤油めし 鈴木弁当店のロングセラー「醤油めし」が登場したのは昭和35年。2代目・鈴木憲二氏によって考案された。これは松山で昔から祭りや祝い事など“ハレの日”に食されていた炊き込みご飯。従来、炊き込みご飯は日持ちがよくないとされ、弁当にするという発想がなかった。同店では、ご飯に入れる具などに工夫を重ね駅構内で販売したところ、これが大ヒット。洋画家・徳本立憲による包み紙のデザインも話題となった。伊予弁が相撲の番付表となって紹介されたユーモアあふれるもので、現在も使用されている。

 醤油めしは、松山揚げ、千切りニンジン、ゴボウなどを濃い口醤油で炊き込み、ご飯の上に鶏肉、シイタケ、タケノコ、山菜、松山名物・緋の蕪漬を乗せたもの。駅弁は「冷めた」状態で食されるため、少し濃い目の味付けがされている。素朴であっさり。お茶漬にしても美味だとか!!

愛媛県産にこだわって

お弁当創作新弁当 以来、幕の内弁当はじめ、鯛めし、穴子寿司弁当など数々の商品を生み出してきた。「みかんパエリヤ弁当」というのも発売したことがある。しかし奇をてらったものより、長続きするのは、ベーシックな昔ながらの味。名前を変え、カタチを変え、時代に合った素材を取り入れながら今日に受け継がれている。
 平成21年、NHKドラマ「坂の上の雲」の放映により「松山鮓(すし)」が注目を集めた。これも、藩政時代から松山に伝わる「ちらし寿司」をアレンジしたもの。同店の新メニューに加わった。
 最近では、愛媛県産「甘トロ豚」を使うなど、これまで以上に県内産にこだわっている。

 鈴木弁当店の商品は、現在JR松山駅構内、JRキオスク、三津浜港、同港前の椿亭、松山観光港、伊予鉄高浜駅などで扱っている。大手旅行会社などの弁当にも使われていることがある。平成23年11月にはJR松山駅で全国の駅弁販売会が開催され、これにも出展。スローライフが唱えられている今、ローカル線に乗って「駅弁の旅」もいいかもしれない。 


醤油めし鈴木弁当鈴木弁当


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インフォメーション
有限会社 鈴木弁当店
TEL :089-984-2100
住所 :愛媛県伊予郡松前町752-6
営業時間: 6:00~17:00

鈴木弁当の思いで

こんなにうまい弁当飯が松山に

醤油めしH.S67歳男性
 昭和30年代の末、学校を卒業して松山に就職、先輩のお供で初めて高松に出張することになり、当時の国鉄・松山駅で駅弁を買いました。それが「醤油めし」でした。朝の出発だったため、発車と同時に先輩と2人で黙々と食べた記憶があります。「こんなにうまい弁当飯が松山にあったのか」という思いでした。確か陶器に入ったお茶も買った覚えがあります。出張はもちろん、駅弁を食べるのも初めてだったので、今も駅弁イコール社会人の出発点という連想で、青年時代を懐かしく思い出しますね。

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